昔から、「へりつき畳」は座敷に、「へりなし畳」は居間・台所・商人の売場など頻度の激しい場に使われていた。

へりが無いのでボーズ畳とか、奴さんのように強いのでヤッコ畳と呼ばれている。

このい草表は琉球表とよばれ、沖縄から本土につたわり主に大分県で作られている。へりつき畳と違ったごつい感じの草ですが、耐久力に優れているので、一般家庭に多く用いられていたが、現在栽培する農家も少なくなり、手作業に頼る工程が多いので値段が高くなり、今あまり見られなくなりました。

最近の建築はデザインが重視され、シンプルなへりのない畳が見直されてきました。今では、伝統的な琉球表だけでなく、へりなし用の天然目積表、色の変わりにくい和紙表、カラー表などバリエーションも豊かになりました。色もカラフルに半畳で市松模様に敷いたり、厚さもバリアフリー対応の15mmから55mm迄選べます。

粋な洋風感覚の畳、それが「へりなし畳」です。



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